10月18日~19日の2日間で開催しました。
参加者は1日目6名、2日目は4名増えて10名となった。
天候が心配されたが、19日の昼過ぎからは雨に降られたものの、まちあるきには支障のない程度でした。
見学先、
1日目:新潟市内(新潟市歴史博物館みなとぴあ・沼垂テラス商店街)
2日目:長岡市内(長岡駅前:アオーレ長岡他/摂田屋地区:機那サフラン酒本舗他)
長岡造形大学准教授の津村泰範先生(一級建築士・修復建築家)をお迎えし、
まちあるき(ブラツムラ)を行なった。
■新潟市歴史博物館「みなとぴあ」
職員の方による敷地ガイドツアーに参加。
写真は国内で唯一現存する旧税関庁舎で、和と洋が入り混じった疑洋風建築。
■沼垂テラス
商店街を運営するテラスオフィスの高岡さんと一緒に散策。
戦後、青果市場と工場労働者の飲み屋街として栄えた商店街。青果市場側は商店街として再生されたが、裏の顔は閉店した飲み屋街の面影をそのまま残している。
■ぽんしゅ館
新潟旅行の楽しみのひとつ。100種類を軽く超える新潟産の日本酒の利き酒ができるマシーン。どれにしようか迷ってしまう。
■アオーレ長岡を起点に駅前ブラツムラ
アオーレ長岡は、長岡市役所の入った複合施設。建築家隈研吾氏の設計。
かつては長岡城二の丸跡地。津村先生からは、長岡市の歴史を交えながら、駅前から撤退した商業ビルがそのまま残され、閑散とした地方都市のリアルのレクチャーをいただく。
■機那サフラン酒本舗をメインに摂田屋地区をブラツムラ
機那サフラン酒本舗の創始者である吉澤仁太郎が建てた屋敷と蔵を見学。
個性的な鏝絵蔵が目を引く。仁太郎ワールドはお金の掛け方も尋常ではなく、衣装蔵
の外に使用したトタン板はまだ日本になかったため、わざわざ海外から輸入し、唯一無二の目立つことを好んだようだ。
この屋敷群の中で現在公開されているのは、主屋の一部と離れ座敷のみ。現在もボランティアの方々が清掃活動を続けており、今後これらの建物は観光施設として生まれ変わる予定。
■新潟県内に見られる「雁木」の風景
豪雪地帯の生活の知恵。各戸が軒先を歩道までせり出すことによって、屋根付き歩道が出来上がり、雪の日も安全に歩道を歩くことができる。
<おわりに>
今回の研修旅行は、日程や見学先の変更、費用の見直しなど、企画段階から苦労をした。
苦労の末、ようやく形になったものの、思ったほど参加者が集まらなかったこと、さらに
JIAの行事と重なったことで参加を断念した方もおられたことは残念であった。
募集のタイミング、情報発信の仕方、見どころのアピールなど、今後改善する必要があると感じた。
そのような状況ではあったが、参加者の方からは、少人数だったため、密度の濃い内容で参加者同士の交流も図りやすく、津村先生とも直接お話しやすかったとの感想をいただいた。